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XMのZero口座のスプレッドは狭い?スキャルピングはできる?

XMゼロ口座はスキャルピングできる?

ここではXMのゼロ口座について解説します。

スキャルピングをするにはスプレッドが競合他社よりも広く、なかなか難しいのが現状になっています。

詳しく見ていきましょう。

Zero口座の手数料は?スプレッドは狭い?

海外FX業者のXMには、ゼロ口座があります。その最大の特徴は、その名の通りゼロになることもあるほどスプレッドが低く設定されている点です。

通貨ペアによってスプレッドは違いますが、平均スプレッドは0.1pipsほどになります。
XMのスタンダード口座の平均スプレッド2pipsと比べれば、ゼロ口座のスプレッドは低いことが分かりますよね。

私もXMのゼロ口座とスタンダード口座を利用していますが、確かにゼロ口座のスプレッドの方が低いと感じています。
ゼロ口座のスプレッドをこれだけ低くできるのは、ECN方式を採用しているからです。

ECN方式ではブローカーが仲介することなく取引が行われるため、XMがスプレッドを上乗せすることはできません。

一方、他のXMの口座であるスタンダード口座やマイクロ口座は、STP方式を採用しています。
この方式では取引でブローカーが仲介することになり、スプレッドにXMの取り分が上乗せされます。つまりゼロ口座のスプレッドは他のXMの口座よりも、XMが上乗せした分だけ低くなるという訳です。

ただしスプレッドが低い代わりに、スタンダード口座やマイクロ口座にはない取引手数料がかかるので注意して下さい

XMのゼロ口座の取引手数料は10万通貨の取引、つまり1lotの取引に対して往復で1.0pipsかかります
ゼロ口座の平均スプレッドは0.1pips程度なので、取引手数料と合わせて1.1pipsほどのコストがかかることになる訳です。しかし最終的なコストで考えても、スタンダード口座の平均スプレッド2pipsよりも低くなります。

ECN口座のスプレッドを競合他社と比較

では、他の海外FX業者の同じタイプの口座と比較すると、XMのゼロ口座のスプレッドはどうなのでしょうか。

1lotあたりの往復取引手数料は、Axioryが0.6pips、TitanFXが0.7pips、Tradeviewが0.5pipsとなっています。

どの業者もXMの取引手数料よりも低いですね。以下に主要通貨ペアの各社平均スプレッドと、取引手数料を合わせたものを記載します。括弧内には平均スプレッドのみの数値を表示しているので、合わせて参考にして下さい。

ドル円
Axiory 0.9pips(0.3pips)
TitanFX 1.03pips(0.33pips)
Tradeview 0.6pips(0.1pips)
XM 1.1pips(0.1pips)

ユーロ円
Axiory 1.2pips(0.6pips)
TitanFX 1.44pips(0.74pips)
Tradeview 0.8pips(0.3pips)
XM 1.6pips(0.6pips)

ユーロドル
Axiory 0.8pips(0.2pips)
TitanFX 0.9pips(0.2pips)
Tradeview 0.6pips(0.1pips)
XM 1.1pips(0.1pips)

ポンドドル
Axiory 1.0pips(0.4pips)
TitanFX 1.27pips(0.527pips)
Tradeview 0.9pips(0.4pips)
XM 1.4pips(0.4pips)

ポンド円
Axiory 1.9pips(1.3pips)
TitanFX 2.15pips(1.45pips)
Tradeview 1.6pips(1.1pips)
XM 2.1pips(1.1pips)

各通貨ペアの平均スプレッドだけ見ると、XMのゼロ口座のスプレッドは他社と同じ水準または少し広く感じる程度です。

しかし取引手数料を合わせた最終的な取引コストで考えると、XMのゼロ口座のコストは他の海外FX業者よりも高いと言えるでしょう。

スキャルピングは難しい

一般的にスプレッドが狭く設定されているECN口座は、スキャルピングという短期トレードに向いています。

しかしXMのゼロ口座では、スキャルピングは難しいと言えます。

なぜなら先ほど解説したように、他の海外FX業者と比べた場合スプレッドと取引手数料が高いと言えるからです。

スプレッドも取引手数料もトレードの度にかかるものであり、トレード回数が多くなるスキャルピングでは取引コストもその分増えます

例え0.1pipsの差でも利益に大きく響くため、やはりスプレッドや取引手数料が少しでも狭い業者を選ぶ方が良いでしょう。
XMのゼロ口座を利用して、他の業者よりもスキャルピングで利益を出すのは難しいと言えます。

競合他社と比較するとデメリットが多い事実

スプレッドと手数料が高いことはXMのゼロ口座のデメリットですが、実は他にも競合他社と比較した場合のデメリットが多数あります。

  • 取引可能商品が少ない
  • USD/CNYが取引できない
  • ボーナス無し
  • 初回入金額が1万円~

取引可能商品が少ない

まずは取引可能商品が少ない点です。

ゼロ口座では56種類の通貨ペアとゴールド、シルバーの取引ができます。
しかし仮想通貨や商品CFDなどには対応していません。
競合他社のECN口座を見てみると、Axioryの取引可能商品は78種類で、Tradeviewはさらに多い104種類となっています。

USD/CNYが取引できない

また競合他社のECN口座ではほとんど取引できる、米ドル中国人民元の通貨ペアの取引がゼロ口座ではできません

この通貨ペアの取引をしたい人にとっては大きなデメリットでしょう。

ボーナスはなし

ボーナスに関してもデメリットがあります。

ゼロ口座は開設時のボーナスはもらえますが、入金ボーナスはもらえません。一方Axioryのボーナスキャンペーンは不定期開催ですが、ECN口座も対象となっています。

入金金額の100%をボーナスとして付与する場合が多く、これは高額になるため入金ボーナスがないのはやはりデメリットでしょう。

初回入金額が1万円から

さらに初回入金額にも注意が必要です。初回の最低入金額は1万円ですが、5000円のECN口座もあることを考えると、これもゼロ口座のデメリットでしょう。最大レバレッジは500倍で、これは競合他社と比べて低い訳ではありませんが、中には1000倍の業者もあります。

高額トレードをしたい人にとっては、デメリットと感じるかもしれませんね。

まとめ

このように競合他社と比べると、ゼロ口座にはデメリットが多いと言えます。しかし使い方次第では、ゼロ口座も上手く活用できますよ。

例えばスプレッドが広いという点は、1回のトレードで10pipsほどの利益を狙うスキャルピングならばデメリットにはならないです。スプレッドの狭い他のECN口座で2pipsほどの利益を狙う超短期のスキャルピングを行うより、取引コストが安くなる場合もあります。

トレード回数が多いほどリスクも高くなることを考えれば、ゼロ口座の方が安心してトレードできるというメリットもあるでしょう。実際、私はゼロ口座でスキャルピングをしていますが、スプレッドの広さが気になることはありません。ゼロ口座はECN方式であり、取引の安全性が高いのもメリットでしょう。トレードにある程度慣れてきたら、ゼロ口座を利用するのもおすすめですよ。