海外FXの基礎

FXのスプレッドとは?手数料とどう違う?全部解説します

スプレッドとは?

ここでは、FX取引によく出てくる用語の一つ、スプレッドという言葉について解説します。

また、誤解されがちな手数料との違いや、海外FX初心者のために国内FXと海外FXにおけるスプレッドの違いも紹介します。

スプレッドとは?FXの用語解説

通貨を売ったり買ったりした、その差益が利益となるFX。

その価格は、時間や状況によって変化しますが、そもそも同じタイミングでも売る時の価格と買う時の価格が違います。

この差、つまり買う時と売る時の価格の差を表す言葉がスプレッドです。

スプレッド解説

上記の図の場合、売る時のレートが126.635円、買う時のレートが126.637円で、その差は0.002円。これがスプレッドです。

レートとは、交換比率のこと。平たく言えば、取引価格です。

手数料とどう違うの?

スプレッドは、取引において実質的に発生しますので、トレーダーが負担する費用となります。そのため、手数料と混同されがちですが、手数料は行為に対する報酬のことなので、別物といえます。

ちなみに、FXで取引するために必要な手数料は、全部で6つあります。確認しておきましょう。

  1. 口座手数料:開設するときに発生する「口座開設手数料」、維持するためにかかる「口座維持手数料」がある。
  2. 入金手数料:FX口座に入金するときに発生する手数料のこと。
  3. 出金手数料:FX口座から出金するときに発生する手数料のこと。
  4. 取引手数料:新しく注文したときや、決済のときに発生する手数料のこと。
  5. レバレッジ手数料:営業日をまたいでポジションを持ち越したときに発生する手数料。その日のうちに決済すればほとんどの場合、かからない。
  6. ロスカット手数料:証拠金維持率が取引しているFX会社の規定を下回った際に行われるロスカットが発生したときに課せられる手数料。追加証拠金。

以上がFX取引を行う際に必要な手数料ですが、海外FX会社ではこれらがすべて無料です。
これには秘密があるのですが、それは順を追って説明していきます。

国内FXと海外FXのスプレッドの違い

スプレッドは、トレーダーにとっては実質的に負担する費用になりますから、なるべく小さいほうがいいものです。

ところでこのスプレッドは、FX会社によって違いがあります。
なぜなら、これを決めるのはFX会社だからです。

海外FX会社は、様々な手数料が無料の分、スプレッドの幅が広めです。
どこと比べて幅が広いのかといえば、多くの国内FX会社です。

国内FXのスプレッドは狭い。その理由は?

国内FX会社のスプレッドは、海外FX会社と比べて狭い傾向にあります。
その理由はといえば、上記で紹介した6つの手数料を有料にしているからです。

FX会社もどこかで利益を出さなければ、会社として成り立ちませんので、当然と言えば当然ですね。

海外FXの会社は、スプレッドで利益を出し、一方の国内FXの会社は手数料も含めていろいろなところから利益を出しているというわけです。

海外FXのスプレッドは広いが、手数料はない

ところが最近は、国内FX会社も手数料のいくつかを無料にする傾向があります。
とはいえ、強制決済手数料(ロスカット手数料)や入金手数料(クイック入金は無料)といった、要のところは有料にしている会社が多いようです。

どの手数料について、どのように有料にしているかは会社によって違いますので、利用する際はしっかり確認することが必要です。

スプレッドが広くなる時間帯は?

スプレッドは、取引に常につきまとう費用です。そのため、会社によっては固定されて計算しやすくなっています。

しかし、どんな場合も例外はあるもの。固定制でも、条件によっては変動する場合もあります。

スプレッドが変化するのはどんなとき?

例えば、大規模な天災に見舞われたときや、各国の中央銀行が市場に介入したとき、市場の流動性が低下している時間帯や時期、各国から発表される重要指標の発表時間帯など、こういったタイミングでスプレッドが広がる時があります。

変動制であれば、24時間の中でも変化していきます。そういった時間帯を見逃さず、取引することで利益を追求していくこともできます。

取引数が少なくなるとスプレッドが広くなる

海外FXは、週末以外取引ができるので、24時間の変化を捉えることも勝機を見出すチャンスにつながります。

変化を起こすのは、市場全体の取引の量。市場に参加している人が増え、取引量も増えればスプレッドは狭くなり、減ると広くなる傾向があります。

特に注意すべきは、ニューヨーク市場の終盤の時間帯。取引量が減り、スプレッドが広くなる傾向にあります。日本時間でいえば、早朝です(特に朝6時~8時)。時差は夏時間で13時間、冬時間で14時間です。

特に昼間は本業がある方は、日本時間より海外の市場が動く時間帯に取引する方が多いと思いますので、気をつけておく必要があります。

まとめ

FX取引におけるスプレッドとは、売値と買値の差額のことです。

海外FX会社と国内FX会社を比べると、海外FX会社の方が広めに見えますが、多くの海外FX会社が他でかかる手数料を無料に設定しています。
国内FX会社も最近は、手数料無料をうたうところが増えていますが、肝心なところは有料だったりしますので、しっかり確認することが必要です。

また、スプレッドは固定制を採用している会社でも変動することはありますので、取引量などに応じて広くなる時間帯などもチェックしておくことをおすすめします。